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本紹介② 理系研究者の「実験メシ」

今回は二回目の本紹介です!

今回は 松尾佑一さんの理系研究者の「実験メシ」を紹介してみたいと思います。

 

 

読書前ファーストインプレッション

本屋で本の表紙を流し見していたらふと目に飛び込んできました。

もともと、私は身の回りの現象を科学で説明するのに興味があり、なおかつ食に興味をもっていろいろ研究をしています。(詳細は割愛します笑)

本の表紙には「科学の力で解決!食にまつわる疑問」と書いてあり、これは読むしかないと感じました。

食について、科学で疑問を解決するとはどういうことだろう?と純粋に感じていました。

 

「実験メシ」とは?

この本で使われている「実験メシ」とは、食べ物にまつわる疑問を実験を通して解決して、実験でメシを作ってしまおう!ということでした。

理系研究者が身近にある疑問に感じたことを実際に実験してくれるなんて、とても楽しそうですよね???

 

どんな実験をしているの?

ソーラー炊飯器

太陽は地球からとてつもなく離れているのに、そのエネルギーは熱や光となって地球に伝わってきますよね。小学生のころ虫眼鏡で紙を焦がす実験をしたことがある方もいると思いますが、太陽エネルギーを集めると、モノが燃えるんです。

このエネルギーで料理ができないかと考えて、ソーラー炊飯器を著者は実際に実験しています。

詳しいことは本で読んで確認してほしいのですが、私も小学生のころ同じことを考え、小学校の自由研究で太陽光で水の温度は何度まで上がるのかをまとめたことがあります。

太陽のエネルギーは光と熱に分けられますが、光が届かないと熱も届きませんよね。

そのため、太陽の光を常に水に当てないと水温は上昇しません。

そのため、私はパラボラアンテナのようなものをアルミホイルで作り、太陽光を一点に集中させるという工夫をしていました。

(パラボラアンテナの放物線形は反射したものが一点に集まる性質があります。)

著者も同じく、太陽光を炊飯器に当て続けることに苦心していたと書かれており、親近感を覚えました笑

 

自転車バター

こちらは本の表紙にも書かれていましたが、牛乳を振り続けて生クリームにするのを通り越し、バターを作ろうという内容でした。それを自転車で運動しながらやってみようとするのが面白いと感じました!

実際、バターは乳を袋に詰め、棒でたたくことで生まれたそうです笑

とにかく振りまくればバターができるのは確かなのです。

この章で興味深かったのは、振るということを自転車の揺れに置き換え、自転車でバターを作ろうとしていたことです。よくそんな発想が思いつくなーと感心していました。

本の中でも紆余曲折はしているのですが、身の回りにあるものを使って、実際に自転車でバターを完成させているので、ここにも驚きです!

何度も失敗しているのですが、工夫に工夫を重ねて、見事成功させています。

まとめ

短いですがまとめに突入です。

私自身、理系大学の大学院生なのですが、日々実験で失敗することがよくあります。

この本の著者は身の回りの現象に対して、実験をしていますが、常に試行錯誤をして、最終的にどうしようもないから失敗!としているかもしくはどうにかこうにか成功させています。ここで感じたのは研究者のトライアンドエラー(試行錯誤)力です。

何度失敗しても、どうにかして身の回りの物を使って改善し、成功へと導いていく研究者魂はすごいものがあるなと感じました。

実験をしている中でも常に注意を払い、失敗に対してもトライアンドエラーを即座に繰り返せるようにするべきだなと感じました。

 

 

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